もしかすると人生最初で最大のヤマ場かもしれないこのひと月を前に


来週10月24日からひと月ほど、もしかすると人生最大のヤマ場かもしれないこのひと月を前に。


若い頃、ソロアルバムを作りませんか?などと声をかけていただいたことがありました。でも当時そんな物にはまったく興味がなく他の人との素敵な化学反応を起こしうるバンドという形で音楽をやることにだけ力を注いでここまで来ました。

なぜそこにそれほどこだわったのかと言えば、おそらく19歳で加入したMUTE BEATで小玉さんや松永さんやゴータ、ダブちゃんに朝本、きっと彼らに出会ってしまったから、他人との化学反応のすごさを知ってしまったからなんだろうな…と今にして思います。

TOKYO SOY SOURCEでS-KENさん松竹谷 清さんOTOさんEBBYちゃんに出会って、リズムのグルーブの奥深さと面白さを教えてもらいました。

LÄ-PPISCHのマグミ、恭一、上田現に出会って自分の中のエネルギーの開放の仕方というものを知りました。

THE THRILLではユカリ姐さん、多田暁といつもロックバンドのHORNはどうあるべきなのかを考えていました。

KEMURIで津田君に出会って、それまでまったく違う世界で育ってきた者どうしがこんなにも共感し合えるのか、ということがとてつもなくうれしく思えました。

全米ツアーで40数都市を周ってたくさんのバンドを観たことで、それ以前に自分が出会った人たち自分に何かを伝えてくれた人たちがどれほど遠いかなたを見 て歩いていたのかをつくづく思いました。と、同時に自分が目指さなきゃいけない場所はまだまだ遠くて遥かに広いのだ…ということも感じました。

トロンボーンを吹けない…という身体の異変のためしばらくバンドというものを離れ、自分よりはるかに若いたくさんのバンドと様々な形で交流するようにな り、時代と音楽の置かれた状況が変わっていく中で彼らがそれにどう立ち向かっているのかも見てきました。自分の若かった頃とはまったく違ってしまった今の 時代に自分はどうあるべきか…を彼らがあらためて教えてくれました。


そしてここにいたって来週10月24日からのひと月ほどを迎えます。


ひとつはCodex Barbès。

和太鼓奏者ハルナさんに偶然出会ったことから閃いて、昨年二人で動画制作から始め、徐々にメンバーを増やしながらようやく10月24日に初お目見えです。

ジャンルやら流行やらとはまったく違うところにある自分のやりたい音楽を、遅まきながらこの歳にして初めて皆さんの前にご披露することになります。今まで にたくさんの人たちから受け取った大切な贈り物を僕とCodex Barbèsのメンバーというフィルターを通して皆さんにお渡しする日でもありますか。


そしてもうひとつはDUBFORCE。

音楽をやる増井朗人…というものに最初にして最大の灯をともしてくれたかつての盟友たちと、再び原点に戻ったような気持ちでタッグを組みます。一人一人のここまでの歩みを考えれば、30年前とは比べものにならないくらいの巨大な化学反応が起きるはずです。


どちらも今から待ちどおしくて仕方がありません。気力も充分。若い頃いつも押し潰されそうだった緊張感とはまったく別の、とても穏やかな緊張感でいっぱいです。

こんなにステージが楽しみで仕方ない!というのはいったいいつ以来か…。もしかすると生まれて初めての気分かもしれません。


10月24日(土) Codex Barbès@音楽実験室 新世界

11月13日(金) DUBFORCE@渋谷CLUB QUATTRO

11月20日(金) Codex Barbès@音楽実験室 新世界



 

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